記事検索はこちらで→
2018.07.25

WING

ユーグレナ、ミドリムシジェット燃料が来春認証取得見通し

19年第1四半期取得か、国産バイオ燃料がいよいよ本格化

 ユーグレナ社の尾立維博執行役員(バイオ燃料事業担当、バイオ燃料事業部長)が本紙の取材に応じて、現在実用化を目指して目下開発中のユーグレナ(ミドリムシ)を使ったバイオジェット燃料について、「アメリカ材料試験協会(ASTM)より、現在の見込みでは2019年第1四半期、つまり来年3月頃には認証を取得することができるのではないか」との見通しを示した。これにより、世界初のミドリムシ由来のバイオジェット燃料が認証を取得することになり、日本発の”空飛ぶミドリムシ燃料”誕生の足音が、いよいよ近づいてきたかたちだ。
 ちなみに、ユーグレナ社がバイオジェット燃料などバイオ燃料を製造する際に活用する技術は、バイオフューエル・アイソコンバージョン・プロセス。バイオ(ユーグレナ由来など)油脂をプラントに投入して、高温高圧条件における反応と蒸留工程を経て、バイオジェット燃料やバイオディーゼル、ナフサなどといった様々な燃料を生み出すことができる。基本的にはこの技術を生み出したシェブロンルーマスグローバル(CLG)とARAが、ASTM認証取得に向けて動いている。「なかでもARAがASTM認証取得に向けて奔走してくれている。」としており、ユーグレナ社はこうしたライセンサーと緊密な体制で情報交換などを行っているという。