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2021.01.18

WING

ICAO、第1四半期に下振れリスクも第2四半期回復期待

旅客需要、第2四半期に楽観論で19年比71%、悲観論で49%

 国際航空機関(ICAO)は1月15日(モントリオール現地時間)、世界の航空旅客需要の回復に対する下振れリスクが2021年第1四半期は高まるとみており、「旅客需要の落ち込みが長期化し、さらに悪化する可能性が高い」と指摘した。その上で、今年第2四半期(4-6月期)までには、世界的に状況が改善するだろうと予想。ただ、「この予想は新型コロナウイルスパンデミックの管理とワクチン接種効果に左右される」との見方を示した。
 ICAOは2021年上半期(1-6月)について、航空会社が提供する座席数の40%〜47%が削減されるだろうとし、旅客数は11億2900万人〜13億6000万人に減少すると予想。旅客収入は約1630億〜1940億ドル規模のの潜在的損失を被る可能性があることも指摘した。
 需要回復の楽観的なシナリオでは今年第2四半期までに国際線・国内線平均で旅客数は2019年比で71%まで回復すると予想。このうち国際線の回復は53%は留まるものの、国内線は84%の水準まで回復するとの見方を示した。一方、悲観的なシナリオでは国際線・国内線平均で49%までしか旅客需要が回復せず、このうち国際線はわずか26%、国内線の回復も66%の回復水準に留まるとした。

 昨年の航空会社損失額は約38兆円
 空港業界も約12兆円、旅客数は60%減

 またICAOは新型コロナウイルスパンデミックの影響で、・・・・・・・・・・・。

※グラフ=2020年の旅客需要は2003年水準まで逆戻り(ICAO資料より)