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2021.01.19

WING

羽田空港10月、国内線旅客数は前年比54.7%減

20年度実績で初の200万人超え、国際線は97.4%減

 日本空港ビルデングが発表した昨年10月の羽田空港の旅客実績によれば、国内線の旅客数は前年比54.7%減少した262万5647人に留まった。2020年度実績のなかでは初めて200万人の大台を超えたかたちだ。
 本来ならば夏の旅行シーズン需要に沸くはずだった昨年8月には、対前年比74.5%減(旅客数:167万6368人)、9月も67.2%減(同:196万1772人)となるなど、新型コロナウイルスの感染第2波を背景に需要が落ち込んだ。依然として激しい前年割れの実績となったものの、8・9月に比べると旅客数はやや開発したかたちだ。ただ、昨今では感染第3波によって再び旅客需要は低迷しており、とくに12月以降、旅客実績は厳しいものとなりそうだ。
 一方、引き続き、各国政府の厳しい出入国規制が続く羽田空港国際線旅客数は、97.4%減少した3万9884人だった。このうち日本人旅客数は97.4%減の2万454人に、外国人旅客数も98.6%減少した1万416人、通過客は68.7%減少した6678人に留まった。ちなみにに、日本と米国および国際連合の軍隊の地位協定により、軍人、軍属、家族が軍用機以外で入出国した、いわゆる協定者は53.2%減少した2336人だった。