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2021.01.25

WING

露国防省、2021年は工兵部隊へロボット37両導入

地雷原処理ロボット「ウラン-6」を20両など

 ロシア国防省は去る1月20日(ロシア現地時間)、軍の記念日である「工兵の日」に合わせ、ロシア連邦軍工兵部隊へのロボットの導入状況と今年の導入予定を発表した。発表によれば、ロシア軍工兵部隊には地雷処理ロボットMRTK-R「ウラン-6」を15両、消防ロボットMRTK-P「ウラン-14」を7両導入済みとのことで、2021年は「ウラン-6」20両、「ウラン-14」17両の計37両のロボットを工兵部隊へ導入する予定だという。
 「ウラン-6」は、遠隔操作による対人地雷原の地雷処理を目的としたロボットで、オペレーターは「ウラン-6」と最大1キロメートル離隔して操作が出来る。実戦経験もあり、直近ではアルメニアとアゼルバイジャンの領土紛争である「ナゴルノ・カラバフ紛争」において、ロシアの平和維持軍が地雷原の処理に使用している。また、「ウラン-14」は消防ロボットで、消防士が突入できない様な高温環境の現場において消防作業を行うことが出来る様になっている。
 ちなみに、ロシア軍では各種ロボットの導入を進めており、前述の2種のほかにも戦闘用ロボット「ウラン-9」をシリア内戦に持ち込んでいる。

 

※写真=地雷処理ロボット「ウラン-6」。ロボット前方に取付けたフレイルを回転させて地雷を処理する(提供:ロシア国防省)