記事検索はこちらで→
2021.02.03

WING

ロールス・ロイス、ビジネスジェットでも100%SAF試験成功

開発中のパール700使用、100%SAF利用の基盤整備に

 ロールス・ロイスがビジネスジェット搭載エンジンに、既存の化石原料由来のジェット燃料を混合せずに、100%の持続可能性燃料(SAF)を投入した試験を実施した。ビジネスジェット用エンジンに100%SAFを投入した試験は、今回が初めて。
 ロールス・ロイスによれば、試験はドイツのダーレヴィッツで開発中のパール700を用いた。既報の通り、ロールス・ロイスは既に英国ダービーにおいて、787型機搭載用エンジンであるTrent1000に100%SAFを投入した地上試験を実施することに成功済みだ。
 ロールス・ロイスが開発中のパール700は、既存のRB700エンジンの実績をベースに、同社が研究開発を進めてきた「Advanced2」(アドバンスド2)デモプログラムで研究開発を進めてきたコア技術を適用したエンジン。51.8インチのブリスク(統合回転翼)ファンを有し、圧力比24:1を誇り6段のブリスクを有する高圧コンプレッサー、超低排出燃焼器、2段シュラウドレス高圧タービン、そして高効率な4段の強化低圧タービンを採用した。離陸推力は1万8250ポンドと、BR725と比較して8%増加している。さらに出力重量比を12%、効率性を5%向上することなどに成功した。
 このパール700を使った試験では、・・・・・・。

※写真=ロールス・ロイスがパール700で100%SAF利用を検証した(提供:ロールス・ロイス)