記事検索はこちらで→
2021.02.03

WING

装備庁、12SSM能力向上型の選定理由を公表

海外候補は射程など要求性能の一部を満たせず

 防衛省・防衛装備庁はこのほど、新たに開発・取得することが決まった「12式地対艦誘導弾(12SSM)能力向上型」の選定理由を公表した。
 12SSM能力向上型は、現防衛計画の大綱(30大綱)および現中期防衛力整備計画(31中期防)で規定したスタンド・オフ防衛能力を強化するため、政府が2020年12月18日の国家安全保障会議および閣議で決定したもので、政府および防衛省では、中期防において進めるスタンド・オフ・ミサイルの整備および研究開発に加え、現在開発中の12SSM(改)を更に長射程化し、多様なプラットフォームからの運用を前提とした12SSM能力向上型の開発を行うとして、防衛省は2021年度予算案において開発費用として335億円を追加要求している。
 装備庁によれば、・・・・。

 12SSM(改)から燃料の増加・変更等で射程延伸
 開発終了翌年度から量産の場合29年度以降納入に

※写真=12式SSMの発射装置。既存の海外装備品以上の射程となる予定の12SSM能力向上型がどのようなミサイルになるのか、今後の設計が楽しみだ(提供:防衛省)