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2021.02.03

WING

ボーイング、F-15EXの初飛行成功

3月までには初回2機を米空軍に引き渡しへ

 ボーイングは2月2日(セントルイス現地時間)、開発中のF-15EXが初飛行に成功したことを発表した。ボーイングは今四半期(1-3月)後半には米空軍に対して、最初の2機を納入することができるとみている。なお、昨年7月に米空軍はボーイングに対して8機の最初のロットを発注。今後計144機ものF-15EXを製造する見通しだ。
 F-15EXの初飛行では、セントルイス・ランバート国際空港を離陸し、その後約90分間の試験飛行を実施。各種試験を実施した後、同空港に帰投した。初飛行ではアビオニクス、先進システム、ソフトウェアなどを確認。飛行中に収集されたデータをリアルタイムで監視するテストチームは、同機が計画通りに機能していることを確認したという。
 ボーイングのF-15プログラムマネージャー兼バイス・プレジデントを務めるプラット・クマール氏はF-15EXの初飛行成功について、「この機体の安全性と、米国の戦闘機フリートに加わる準備ができていることを証明するものだ」とコメントした。

 世界トップクラスのミッションコンピュータ搭載
 最新技術続々投入、大量の武装も可能
 米空軍の戦闘機体系維持にも寄与か

※写真=初飛行に成功したF-15EX。まもなく米空軍に納入が開始される(提供:ボーイング)