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2021.02.10

ウイングトラベル

★KNT-CTHD、最終赤字過去最大の370億円へ

 34億円の債務超過、希望退職1376人が応募

 KNT-CTホールディングス(KNT-CTHD)は2月9日、2020年度の業績予想を下方修正したと発表した。昨年11月11日に発表したものに対して売上高が1400億円から37.9%減の870億円となる見通しとなるとした。また、営業損失は250億円から355億円に、経常損失は150億円から265億円、最終損失は170億円から370億円にそれぞれ拡大する見込みであると発表した。

 

 第3四半期決算、売上高81.1%減612.3億円
 Go To停止でキャンセル急増、純損失216.1億円
 米田社長「2期連続の債務超過回避が最大の使命」
 グループ人員削減や店舗再編を前倒し展開へ

※写真=第3四半期決算や足元の経営状況などについて説明するKNT-CTホールディングスの米田昭正社長

 

★KNT-CTHD、中期経営計画の骨子を発表
 2025年度、営業利益100億円以上を目指す

 KNT-CTホールディングスは2025年度を最終年度とする中期経営計画の骨子を発表した。事業面では「クラブツーリズム事業の拡大」「近畿日本ツーリスト個人事業の改革」「近畿日本ツーリスト団体旅行事業の改革」「近畿日本ツーリストコーポレートビジネスによる法人旅行事業の拡大」を柱として、生産性の改善や注力チャネルの見直しにより収益性向上を図る。

 

 新・クラブ1000事業で20億円の利益押し上げ狙う
 今秋めどに有料会員制サブスクサービス開始
 近ツー個人旅行事業、DP軸に事業推進
 商品開発や販売面で協力組織との連携強化
 コスト見直し、25年度に100億円以上の改善
 22年4月までに近ツー地域会社など合併
 旅行需要、コロナ禍でも少しずつ回復見込む
 海外・訪日需要22年に18年の9割程度を想定
 システム投資、5年間で約380億円を計画
 「アバターエージェント」開発、4月以降順次導入

※図=海外・訪日旅行における売上高回復イメージ(KNT-CTHD資料より)

 

★KNT-CTHD、子会社2社を合併、4月1日付
 コーポレートビジネスがグローバルトラベル吸収

 KNT-CTホールディングスは、連結子会社の近畿日本ツーリストコーポレートビジネスとKNT-CTグローバルトラベルを4月1日付で合併する。近畿日本ツーリストコーポレートビジネスを存続会社とする吸収合併方式で、KNT-CTグローバルトラベルは解散する。