山村海幕長、「そうりゅう」事故で国民・関係者に謝罪

露頂作業要領の再確認等を潜水艦隊司令官に指示

　山村浩海上幕僚長は2月9日の定例会見において、前日に発生した海上自衛隊潜水艦「そうりゅう」のミカン船舶との衝突事故について、国民および衝突相手の商船関係者に対し、謝罪の言葉を述べた。
　山村海幕長は、「国民の皆様に、誠に大きなご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。また、相手方の商船関係者に対しましても、大変ご迷惑をおかけしましたことを、この場を借りて申し上げたいと思います」とコメント。また、事故後に岸信夫防衛大臣から「すべての潜水艦の露頂（浮上すること）手続きに係る安全点検を実施し、同種事故の再発防止に万全を期すように」との指示を受けたと説明し、「これを受けて、私から潜水艦隊司令官に対し、露頂作業要領の再確認、過去の同種事案の教訓等を含む安全に関する教育の実施、上級者による艦内体制・知識技量の再確認を速やかに実施するよう指示した」と述べるとともに、「海上自衛隊の隊員に対し、安全に関する注意喚起を合わせて実施した」と語った。

写真＝山村海幕長は「そうりゅう」の衝突事故について国民および関係者に謝罪。海保の捜査に全面的に協力するほか、海幕の事故調査委員会が事故の原因を究明し、同種事故の再発防止に取り組んでいくと述べた