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防衛省、イージス・アショアのレーダーを選定
ロッキードのLMSSRに決定、1基1340億円に
防衛省は7月30日、陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)の構成品として2機種のレーダーを検討の結果、ロッキード・マーティン社製のLMSSRを選定したと発表、これによりイージス・アショアの1基当たりの価格は1340億円と算定されるとした。
今回のレーダーについての機種選定ではMDA(米ミサイル防衛庁)よりロッキード・マーティン社のLMSSRとレイセオン社のSPY-6の2機種の提案を受けて、省内に「陸上配備型イージス・システム構成品選定諮問会議」(議長:豊田硬事務次官)における審議を経て、決定した。
選定では基本性能、後方支援、経費、納期の4項目について、2段階評価し、1段階目では両者とも必須事項を満たし、第2段階での評価で評価点がLMSSRの方が高かったとして選定したもの。
基本性能では、弾道ミサイルの探知性能や同時対処能力、レーダーの連続運用性等を評価した結果、LMSSRの方が高い評価を得たという。後方支援についてもレーダー等の構成品の信頼性および整備性、補給支援態勢(部品の安定供給等)について評価した結果、全体ではLMSSRのがより高い評価を得たとしている。