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ANAHD第1四半期、純利益68.5%減益の161億円
ピーチ連結化特別利益など無く大幅減、原油高など費用増も
ANAホールディングスが発表した2018年度第1四半期連結決算(2018年4−6月期)によると、連結の売上高が7.3%増加した4848億8900万円と増収を確保。その一方で原油費が129億円増加したほか、中期経営戦略に掲げた航空機整備や人材投資を中心とした安全・品質・サービスに関わる投資を進めており、営業費用が9%増加した4648億円に膨らんだ。その結果、営業利益は21.1%減少した200億7600万円、経常利益も21.6%減少した194億2300万円となった。加えて、前年度はピーチ・アビエーションの連結子会社化に伴う特別利益として338億円を含む350億円の特別利益を計上していたが、当第1四半期にはこうした特別要因がないことから、四半期純利益は68.5%減少した161億800万円に留まった。
ちなみに営業利益ベースで約2割の減益となっているが、「最大のセグメントである航空事業では、経営計画と比較した場合、営業利益段階で第1四半期において30億円ほど計画から上振れている」ことを明かしており、「もともと前年よりは予算が低い水準でみていた」ことに言及しつつ、「減益でネガティブにみえるけれども、会社計画はしっかりと上回っている」ことを強調した。
セグメント別にみると、基幹事業である航空事業の売上高は295億円増収の3968億円となった一方、原油価格の上昇や安全や品質などに関わる投資を進めた結果コストが膨らみ、営業利益は48億円減少した231億円に留まった。