ユナイテッド航空、貨物専用フライト実施から一年

コロナ対策用医療物資やワクチン輸送でも活躍

　ユナイテッド航空では、旅客機を使用した貨物専用フライトの運航が、その開始から1年以上が経過した。ユナイテッド航空は昨年3月19日に同社として初めてとなる旅客機を貨物専用便として運航するフライトを実施。これまでに一年間で計1万1000便以上の貨物専用フライトを実施し、貨物専用便では合計26万トンを超える貨物を輸送した。
　新型コロナパンデミックの発生によって、各国政府は厳しい渡航制限や検疫などを課したことによって、とりわけ国際線の航空需要が激減。航空会社は国際線の運休・欠航を強いられている。そうしたなか、通常であれば航空機のベリースペースを活用して輸送されていた貨物が行き場を失うという事態を招いた。そこでユナイテッド航空や世界の航空会社は、旅客機を貨物専用便として運航することで、世界の物流ネットワークを支える一手に打って出ていた。
　また、ユナイテッド航空によれば、・・・

※写真＝ユナイテッド航空が旅客機を貨物専用便として運航を開始してから一年が経過した。コロナ禍にあって世界の物流網を支えている（提供：ユナイテッド航空）