第二列島線への中国戦力投射「獲得しつつある」

岸防相、実践的な統合作戦能力も「重大な関心」

　岸信夫防衛大臣は4月6日の閣議後会見で、先週末に日本周辺で活発な行動を見せた中国について、第一列島線を越えて第二列島線を含む海域への戦力投射を可能とする能力を獲得しつつあるとして「より遠方の海空域における作戦遂行能力の構築を目指している」と、考えを述べた。さらに中国は「実戦的な統合作戦遂行能力の向上の動きも見られる」ため、防衛省として重大な関心をもって注視するとした。
　岸大臣は、中国軍による日本周辺の海空域での行動について、訓練と思われる活動や、情報収集活動と見られる艦艇、航空機が多数確認をされているとし、中国軍の活動には「質的な向上も見られる」と説明した。先週末、中国は沖縄本島と宮古島間の海峡を中国空母「遼寧」をはじめとした複数の艦艇を通過させた。・・・

F-35B、空自戦闘機部隊の基地へ配備検討
新田原基地は「有力な候補地」

※写真＝岸大臣はF-35Bの新田原配備報道を否定したが、検討中の配備先候補として有力であることを示した（提供:ロッキード・マーティン）