ウイングトラベル
タイの優位性前面にMICE渡航者7%増めざす
TCEB、資格保有者が最高のホスピタリティ提供
タイ国政府コンベンション&エキシビションビューロー(TCEB)は、タイが持つMICEの渡航先としてのアドバンテージを前面に出し、日本市場を含む全市場で前年比7%増を目指す。このほど来日したTCEBミーティング&インセンティブ・ディレクターのヌッチ・ホムロッスコン氏が本紙の取材に応じ、日本のMICE市場の拡大を図るため、タイのデスティネーションとしての魅力やビジネス渡航先として発展し続けている点、タイ人のホスピタリティといった価値を継続して伝えていく考えをあらためて示した。
このうちデスティネーションの魅力についてはさらに7つのポイントで大きなアドバンテージがあると強調。「豊かな歴史・文化」「ビーチリゾートの存在」「ハイレベルな食事」「ラグジュアリーな要望への対応」「チームビルディングアクティビティの豊富さ」「アドベンチャー体験」「CSRやサステナビリティに対応した豊富なテーマのプロダクト」の魅力を前面に出してプロモーションを展開する考えだ。
タイのMICEについては、大型コンベンションセンターなど新しい施設が毎年オープンしているほか、日系ホテルを含む有名ホテルブランドが、ラグジュアリーホテルをはじめさまざまなカテゴリーのホテルを開業させるなど、ハード面が充実。さらに、近年企業を取り巻く環境という点でCSRの重要性が増しているなかで、タイで実施可能なMICE関連のプログラムは、あらゆるテーマに対応できるというソフト面も充実している。TCEBはMICEプランナーの細かい要望にも応える準備を整えているため、「要望に合った最適なプログラムを提案するので、どんな細かいことでもTCEB日本事務所(株式会社ビジネスイベント・ソリューションズ&トラベル)の池田氏に相談してほしい」(ホムロッスコン氏)としている。
ホムロッスコン氏はさらに、タイがASEANのハブであり、日本を含む世界のあらゆる地域からのアクセスが良好であることが最大のアドバンテージであるとしたうえで、バンコクだけでなく他エリアでもそれぞれの地域で異なる体験ができるなど、タイ全体でMICEの多様な要望に対応していることを言及。プランナーの要望を確実に実現できるインフラやプログラムが整備されている「MICEシティ(バンコクやプーケット、パタヤ、チェンマイ、コンケン)」だけでなく、プランナーの要望に応じてホアヒンやサムイ、クラビなどでもMICEに対応し始めており、人気のデスティネーションになりつつあるという。また、例えばプーケットのようにレジャーで訪れた際のイメージが強いデスティネーションでも、「レジャーで訪れた時とは異なる見せ方でお迎えする」(ホムロッスコン氏)。
ホムロッスコン氏によると、世界中からMICEでタイを訪れる人は年々増加しており、2017年10月-2018年3月期において、対前年52%達成など好調を維持。日本市場も好調だが、ホムロッスコン氏は「日本は常にタイのMICEにとってトップ10に入る市場だが、もっと増やせるはず」と日本市場のポテンシャルを高く評価。今後展開する「Meet by Design」などの新しいプロモーションを行うことで、さらなる拡大を図る。
問い合わせ・連絡先はTCEB日本事務所(株式会社ビジネスイベント・ソリューションズ&トラベル)池田久美日本代表、電話050-3786-7361、携帯090-3400-1804、Email: kumi.ikeda@bestrvl.jp。
※写真上=TCEBミーティング&インセンティブ・ディレクターのヌッチ・ホムロッスコン氏
※写真下=TCEB日本事務所日本代表の池田久美氏