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空港待ち時間短縮目標、25年度達成へ後倒し
コロナ禍長期化が影響、回復状況次第で前倒しも
国土交通省は4月12日、定期航空協会および全国空港ビル事業者協会と共同で「第3回航空イノベーション推進官民連絡会」を開き、官民が連携して取り組むFAST TRAVELの推進や、地上支援業務の省力化・自動化に向けた取組状況など、先進技術による航空・空港業務の改革推進について、情報の共有を図った。このなかで、従来はチェックインなどの手続きに要する時間短縮に係る共通目標として2020年度末達成を掲げてきたが、その目標を2025年度までに達成すると、計画を後ろ倒しすることを決めた。コロナ禍が長期化し、人材不足や財政状況悪化などが顕在化したため。
空港の待ち時間短縮に関する目標は、チェックインおよび保安検査手続きに必要な待ち時間を三大都市圏空港(成田・羽田・中部・関西)でそれぞれ10分とし、さらに新千歳・福岡・那覇では各手続10分または現状からの半減を目指すというもの。そのほかの空港でも手続きにかかる短縮を目指す。ただ、今後国際線航空旅客需要の回復が見込まれる時には、目標の前倒しを検討することにした。・・・
非接触化進む電子申告ゲート
脱炭素化へ向けた取り組みも推進
※写真=空港における待ち時間短縮目標を当初の2020年度末達成から2025年度までと後ろ倒しすることに。新型コロナによる財政悪化や人手不足が影響した。写真はコロナ前のもの