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夏季繁忙期、大手国際線予約数、ANA・JALとも上昇
国際予約率、ANAは83.8%、JAL90.4%確保
今年もいよいよ夏季繁忙期という、エアラインにとって、一年で最も忙しい 時期を迎える。連日、異常なまでの猛暑が日本列島を襲うなか、いよいよエア ラインの夏の商戦も本番となる。去る8月3日にはエアライン各社が一斉に夏季 繁忙期(8月10日~19日:計10日間)の予約状況を発表。大手エアライン2社 (ANA、JAL)の国際線予約状況をみると、旺盛な訪日需要が成長ドライバーと なって好調。全日空(ANA)の予約数は対前年同期比3.3%増加しており、計画 している提供座席数も3.3%増加する見通しであることから、予約率は前年並 みの83.8%を見込む。一方、日本航空(JAL)の国際線は総予約数が対前年同 期比10%増加した28万7024名と大幅上昇。提供座席数も8.3%増える見通しに あるものの、既にそれを上回る予約数を確保することに成功。予約率は1.3ポ イント増加しており、90%の大台を突破する90.4%を確保した。ANA、JALとも に今夏の予約は好調な数字を確保することに成功している。
ANA、Trent1000問題で席数減少も予約伸ばす
JAL予約率は2.2ポ増の80.7%
国際線は二社ともに好調な予約を確保している様相で、とくに訪日需要が旺 盛な中国方面やハワイなどのリゾート路線の予約が好調。欧米線、東南アジア などの方面も需要が旺盛な様相だ。
国内線ではANAが不運に見舞われている。ANAが保有する787型機搭載の Trent1000エンジンのパッケージB・Cにおけるトラブルの影響で、夏季繁忙期 という利益の刈り取り時期においても計画欠航せざるをえない状況になってい る。これによる影響は大きく、ANAの国内線全方面で提供座席数が減少する事 態となった。期間中の提供座席数は前年同期比4.2%減少する見通しだ。それ でも予約数ベースでは3.3%増の予約を確保。予約率は79.5%と、まずまずの 数字を確保した。
一方、JALの国内線総予約数は6.4%増加。提供座席数は3.5%増加する計画 で、予約率は2.2ポイント増加した80.7%となっており、こちらも堅調な数字 を確保済みだ。