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2021.05.10

ウイングトラベル

★ANAHD、今期旅客需要19年比国内8割、国際3割

 コロナ前回復は国内今期末、国際23年度末予想
 
 ANAホールディングスの片野坂真哉社長は4月30日に開催した2020年度決算会見のなかで、旅客需要の見通しについて、国内線に関しては「国内線は第2四半期から需要が回復していくと想定。今年度末には概ねコロナ前の水準に戻るとみている」とし、一方の国際線旅客需要については「ビジネス需要や駐在員の往来を中心に、第2四半期から回復の兆しが現れると想定している。従来からの見立て通り、年度末の需要はコロナ前の5割水準となり、コロナ前水準に戻るのは2023年度末とみている」との見通しを明らかにした。その上で、今年度中の国際線・国内線平均の旅客需要見通しについては、「国内線はコロナ前の8割、国際線は3割の見立て」と予想しているとした。
 なお、2020年度末の段階における需要回復については、従前予想では2020年度末に国内線でコロナ禍前(2019年度)の70%、国際線は50%にまで回復すると予想していたものの、いざ蓋を開けてみれば、国内線は45%、国際線はわずか5%に留まった。