ウイングトラベル
★KNT−CTHD、総額400億円の資金調達
近鉄などから、96億円の債務超過解消へ
KNT−CTホールディングスは5月12日、親会社の近鉄グループホールディングスと主力取引銀行である三菱UFJ銀行、三井住友銀行が出資する合同会社から総額400億円の出資を受けることを発表した。第三者割当による種類株式を発行し、これを引き受けてもらうことで資金調達を行う。新型コロナウイルスの影響で国内外の旅行需要の大半が消失し、2021年3月期の連結決算で284億5600万円の損失を計上。これに伴い3月末時点の純資産において96億5400万円の債務超過に陥ったため、出資により債務超過の解消を図るとともに昨年11月に公表した業務改善計画を遂行するための戦略投資資金を確保する。
同社の米田昭正社長は同日開催した2021年3月期決算説明会で今回の資金調達で6月末に債務超過が解消する見通しであることを説明した上で「財務基盤を安定化させるとともにスピード感を持って事業体制強化やコスト削減に取り組んでいく。そして、中期経営計画で掲げた2022年度の黒字化を必ずや達成する」と述べ、経営立て直しに向けた決意を示した。
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