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JAXA、宇宙ゴミ問題解決向けた技術開発は?
軌道内に溢れる宇宙ゴミ、宇宙掃除はビッグビジネスも
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、地球の軌道内に約1億以上ともいわれる宇宙ゴミ問題の解決に向けた研究開発に乗り出している。例えば他惑星探査や資源探査など、人類が宇宙空間における活動領域を拡げようとすればするほど、既に軌道内に溢れたゴミ問題が立ちはだかる。そこでJAXAは宇宙ゴミへの接近技術(ランデブ)のほか、非静止宇宙ゴミの捕獲・把持技術、さらに小型除去衛星による大型宇宙デブリの軌道変換技術に取り組んでいるところ。
宇宙ゴミ問題は人類が更なる宇宙環境の利用を進めるためには、早急に解決しなければならない課題だが、一方で、宇宙ゴミの「掃除」という新たな事業が創出されようとしており、ビッグ・ビジネスへと繋がる期待も膨らんでいるところ。
JAXAが進めている宇宙ゴミ除去技術の実証に向けた鍵となる技術研究のうち、宇宙ゴミへの接近(ランデブ)技術については、オンボード画像処理による画像航法技術の研究を進めているところ。深層学習を用いた畳込みニューラルネットワークによるロバストオンボードデブリ画像認識・航法技術のソフトウェア研究および地上実験を実施する。
※画像=地球軌道上には微細なものを含めれば約1億個もの宇宙ゴミが漂う。人類が更なるフロンティアに進出するためにはこのゴミを掃除しなければならない(提供:JAXA)