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2018.08.21

WING

富士通、チッ化ガリウムトランジスタの高出力化に成功

従来比3倍、レーダー観測範囲が約2.3倍に拡大

 富士通と富士通研究所は先頃、気象レーダーなどの増幅器(パワーアンプ)に適用可能なチッ化ガリウム(GaN)高電子移動度トランジスタ(HEMT)において、大電流化と高電圧化を同時に達成する結晶構造を開発し、マイクロ波帯の送信用トランジスタとして従来比3倍の高出力化に成功したと発表した。この技術を気象レーダーなどに適用することで、レーダーの観測範囲を約2.3倍に拡大することができ、ゲリラ豪雨に発展する積乱雲を早期に発見できることが可能になるとしている。
 富士通では今後、気象レーダーなどのレーダーシステムや5G無線システムへの適用に向け、2020年度に高出力の高周波GaN HEMTパワーパンプの実用化を目指すとしている。