ANA夏季繁忙期、国際線利用率は0.2ポ減の88.4％

中国・リゾート好調、国内も帰省・プレジャー好調

　全日空（ANA）は、2018年夏季繁忙期（2018年8月10～19日）の利用実績を発表した。国際線の利用率は前年同期比0.2ポイント低下した88.4％となったものの、プレジャー需要や訪日需要が好調に推移した。国内線の利用率は0.7ポイント上昇した84.1％。帰省やプレジャー需要が好調に推移したため、利用率が前年同月を上回った。
　夏期繁忙期の国際線は、提供座席数が3.2％増の36万7283席で、旅客数が3％増の32万4670人となった。提供座席、旅客とも同様に前年同期比増となったが、座席の増加に対してわずかに旅客の増加が届かず、利用率として前年同期を下回った。
　方面別では、各方面で旅客数が前年を上回った。特に中国、リゾート方面が好調で、中国の提供座席数が0.7％減の9万7742席で供給減とするも、旅客数が1.2％増の9万137人となって、利用率が92.2％だった。リゾート（ホノルル）線では、提供座席数が10.1％増の1万4760席で、旅客数が8.9％増の1万4153人、利用率が95.9％と、比較的高い水準の利用率となった。そのほか利用率が9割台に達したのは欧州線で、この提供座席数が0.9％減の2万9788席に対し、旅客数が1.8％増の2万7251人で、利用率が91.5％となった。そのほか、北米線の利用率が86.9％、アジア・オセアニア線が85.4％と、いずれも8割台後半に達し、全方面で旅客増となった上、比較的高い利用率となった。