記事検索はこちらで→
2018.08.22

WING

海自、インド太平洋地域で長期の派遣訓練実施

「かが」など護衛艦3隻派遣、地域の連携強化へ

 海上自衛隊は8月26日から10月30日まで、インド太平洋方面へ第4護衛隊群を派遣して「平成30年度インド太平洋方面派遣訓練」を実施する。同訓練では、インド太平洋地域の各国海軍との共同訓練などを通じて戦術技量の向上を図るとともに、各国との連携強化を図る。さらに、地域の平和と安定への寄与を図り、相互理解の増進および信頼関係の強化を図る。
 派遣部隊は、護衛艦「かが」、「いなづま」、「すずつき」と搭載航空機5機。第4護衛隊群司令福田達也海将補以下、約800名の人員を派遣する。訪問を予定する国は、インド、インドネシア、シンガポール、スリランカ、フィリピン。各国海軍とともに、各種戦術訓練などを行う予定だ。
 インド太平洋方面への長期にわたる派遣訓練は、海上自衛隊にとって初めての取組み。村川豊海上幕僚長は定例会見で同訓練の実施について説明し、このたびの訓練では、行動全体をインド・太平洋方面派遣訓練と位置付けて、戦術技量の向上だけでなく、各国海軍との連携や相互理解を深めることで「この地域の平和と安定に寄与するもの。今年は行動全体をインド太平洋方面派遣訓練と名付けて実施するので、このような取組みは今回初めてとなる」と述べた。