記事検索はこちらで→
2021.08.04

ウイングトラベル

★JAL第1四半期決算、コロナ影響で最終赤字579億円

 菊山常務、厳しい環境も「確実に回復基調」へ

 日本航空(JAL)が発表した2022年3月期第1四半期(2021年4月1日〜6月30日)IFRS決算は、売上収益が前年同期比74.1%増の1330億円で、営業費用が4.7%増の2154億円となったため、利払前税引前利益(EBIT)は826億円の赤字になり、純損失として579億円を計上した。決算会見を行った菊山英樹専務は、売上げをコロナ禍前の2019年同期と比較すると61.9%減になり「新型コロナウイルス感染症の影響は色濃く、非常に厳しい業績」との見解を示すも、EBITを2020年同期と比べると483億円の改善となり、さらに直近の2020年度第4四半期からは215億円改善したとして「確実に回復基調になっている」と認識を示した。
 2021年度も新型コロナウイルス感染症の収束の兆しが見られず、世界的に厳しい出入国制限が続き、日本国内も緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の度重なる発出などによって国際線・国内線旅客需要の低迷が続いた。第1四半期の国際線有償旅客数は345.9%増の15万1000人で、国内線有償旅客数が120%増の270万8000人と、前年よりも大幅に伸びたものの、いぜん需要の低迷が続いた。

 

 国際線旅客、わずかながら改善へ

お試し価格で全文配信中です