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2021.08.06

WING

防衛省、F-15能力向上事業継続、経費1540億円減へ

LRASM搭載は白紙、スタンド・オフ能力JASSMへ集約

 防衛省は8月5日、大綱・中期防で計画したF-15戦闘機の能力向上事業を見送っていた件で、米側や三菱重工業との交渉により、経費低減の目処が立ったとして、事業の継続を決定した。ただし、この機体改修で予定していたスタンド・オフ・ミサイル(巡航ミサイル)の搭載について、JASSM搭載は継続するものの、LRASM搭載を見送ることにした。これでLRASMは導入自体が白紙となるが、その代替として2021年度から開発に着手した対艦機能を有する12式SSM能力向上型の導入を進める。この決定で、航空自衛隊戦闘機のスタンド・オフ能力は、F-15能力向上型がJASSM搭載のみとなり、F-35AがJSMを搭載し、F-2が12式SSM能力向上型を搭載することで、3機種に振り分けられるかたちだ。

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