ウイングトラベル
ハワイアン航空、国際事業の拠点を東京に移転
JALとの共同事業実現で「さらなる競争促す」
ハワイアン航空(HAL)のテオ・パナジオトゥリアス グローバルセールス&アライアンス上席副社長は8月27日にメディア各社とのラウンドテーブルを行った。パナジオトゥリアス上席副社長は国際事業の強化策として、7月に同事業の機能をホノルルから東京に移転したことを説明した。さらに日本については「国際部門において最重要市場である」点を改めて強調した。そうした中で現在手続きを進めている日本航空(JAL)との共同事業について「当局の判断次第だが」と前置きした上で、「来年春あたりに実現できればうれしい」と期待感を示すとともに「これにより運航ネットワークなどを一層強化していくことでさらなる競争を促したい」と強調した。また、プロダクト面では「旅客が求めている最適なサービスを展開していく」と述べ、現在10機発注しているボーイング787-9型機について、2020年以降に順次投入していく計画を明らかにするとともに、日本市場に優先的に投入していく意向を示した。
日本の旅行業界との関係も一層強化へ
ジャルパック向け商品「さらなるオプション提供」
パナジオトゥリアス上級副社長は日本市場の旅行業界との関わりについてもコメントした。ここまで日本市場を強化できた大きな要因の一つとして「日本の旅行会社と良好な関係を築けたことが非常に大きい」と強調した。
旅行市場を見渡すとOTAの台頭や旅行者のニーズの多様化など、大きな変化が見られつつある。そうした中で、パナジオトゥリアス上級副社長は「旅行業界がわれわれに何を求めているのかを把握していき、よりよい関係を構築していきたい」と述べ、今回の東京への機能移転をきっかけとして、旅行業界とのコミュニケーション強化につなげていきたい考えだ。
また、JALとの協力関係構築の一環として、ジャルパックの商品でHAL便利用の旅行商品を発売した。これについては「順調に取扱いを伸ばしており、われわれとしては満足している。今後JALとの共同事業が実現すれば、多彩なオプションを提供することができるので、さらなる商品拡大がしていきたいと思っている」と述べた。
※写真=グローバルオフィスを東京に移転したハワイアン航空の関係者、写真右がテオ・パナジオトゥリアス グローバルセールス&アライアンス上級副社長、左は宍戸隆哉日本支社長