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2018.08.30

WING

JJP、年内にも成田/関西-高知線を開設へ

国際線で他LCCとパートナーシップ検討も
 
 ジェットスター・ジャパンの片岡優社長は8月29日、都内で会見に臨み、「成田-高知線と関西-高知線を年内に就航する」ことを発表した。運航ダイヤなどの詳細は、後日、あらためて発表する。さらに、国際線では「他LCCとのパートナーシップを検討中」であることを明らかにした。国際線のパートナーシップについては、ジェットスター・ジャパンとして国内線の拡大に注力する一方で、「好調なインバウンド需要を取り込みたい。自社でネットワークを張るよりは、パートナシップを検討する」(田中正和事業・戦略部長)と説明。今後、ジェットスター・グループとして、あるいはジェットスター・ジャパン単体でパートナーシップを組むかなど、詳細を検討していく。
 ジェットスター・ジャパンは四国には松山空港と高松空港に就航中だ。四国の新たな就航先として、高知空港に白羽の矢が立った。
 片岡社長は高知線開設の理由として、「四国二路線は非常に好調。高知に飛ぶことによって、四国の全体需要の底上げに繋がるのではないか」とコメント。その上で、「(高知は)私どもがターゲットとしている観光、VFRなどの需要をしっかりと獲ることができるディスティネーションではないかと考えている」との見方を示した。
 片岡社長によれば、「高知と首都圏の航空需要は年間100万人。高知と関西は飛行機で30万人、それ以外のバスと鉄道で60万人と、あわせて90万人近い流動がある」との認識を示しつつ、「これまで高知にはLCCが乗り入れておらず、私達が初めて乗り入れる。私達が提供する低運賃であれば、十分に今までなかった新たな需要を作り出すことができるだろう」と、高知空港の就航には十分な勝算があるとしている。
 現在、拠点とする関西空港と四国の空港の間では、路線ネットワークはない。新路線の関西-高知線によって、初めて関西空港と四国を結ぶことになるが、「鉄道、バスで関西から高知に行けば、恐らく4-5時間を要する。私達が提供する低運賃ならば40-50分で到着することができる」と説明。「直線距離で180キロメートルもなく、航空会社としてはネットワークを構築しやすい路線であり、かつお客様にとって低運賃・短時間で目的地に到着することができるというメリットがある」ことを強調した。
 ちなみにジェットスター・ジャパンでは、年内にも23号機および24号機を導入して、新たに成田-長崎線を9月6日に、関空-熊本線を10月27日に復便する計画にあるなど、国内線ネットワークを強化する。