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ISS船内圧力が微減、係留中のソユーズに2ミリの穴
穴は補修完了、宇宙飛行士の安全など問題なし
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、日本時間8月30日9時30分頃、ISS船内全体で空気の圧力が微少に低下している事象について米航空宇宙局(NASA)から報告があったことを明らかにした。NASA及びロシア国営宇宙公社ロスコスモスによるその後の調査の結果、圧力低下の発生区域がロシア側であったことが特定されており、宇宙飛行士の安全には問題ないとのことだ。
JAXAによれば、ISS船内全体で発生していた空気の圧力低下は、ロシアサービスモジュールに係留中のソユーズ宇宙船(MS-09)の居住モジュール内に生じた2ミリ程度の穴が原因であることが判明。この穴については既に宇宙飛行士が補修済みだという。さらに、ロシアモジュールに係留中のプログレス補給船(70P)から空気の供給したことで、現在ISS船内の圧力は通常範囲内で安定している。
※写真=ISSに係留中のソユーズ宇宙船の居住モジュールに小さな穴。現在は問題なく、通常通りの圧力に戻っている。写真はISS(提供:JAXA)