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2018.09.03

WING

H-IIA40号機、太陽同期軌道投入で南方に打上げ

副衛星は大学開発の超小型衛星を5機搭載

 

 既報のように三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月29日に、H-IIAロケット40号機を打上げる。搭載するGOSAT-2「いぶき2号」、ドバイの観測衛星「ハリーファサット」および日本の大学による小型副衛星5機はいずれも、地球の南極と北極を通過し、地球の全域の上空を通過する太陽同期準回帰軌道に各衛星を投入するため、ロケットの飛行ルートは南方に向け発射される。
 2段式の衛星フェアリング上部に搭載される「いぶき2号」は赤道近くのニューギニアとスラウェシの間の上空でロケットから分離される計画だ。次いで、下部衛星フェアリングが分離され、オーストラリア上空で三菱重工が打上げを請け負ったUAEドバイの観測衛星「ハリーファサット」が分離される。この分離は地上局から不可視範囲を飛行中にため、地球周回後の可視範囲で記録データを再生して分離を確認するという。5機の副衛星はロケット側からは分離信号を送るだけだが、その地点は南極大陸上空から大西洋南部フォークランド沖と予定されている。

 

※画像=H-IIA40号機の構造概要。2段式の衛星フェアリングの断面構造が判る(提供:JAXA)