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2021.11.17

ウイングトラベル

★2021年の日本人出国者数、50万人程度の見通し

 1969年レベルに後退、10月は5万800人と足踏み

 法務省の出入国管理統計(速報値)によると、10月の日本人出国者数は前年同月比63.7%増、19年同月比96.9%減の5万800人となった。東京オリパラのあった8月は6万6000人、9月は5万2400人、10月は5万800人で推移しており、明らかな回復傾向は見られない。10月1日からは有効なワクチン接種証明書を有する人を対象に、一部対象国からの日本帰国時の隔離期間が14日間から10日間に短縮されたが、効果はほとんどなかった。
 その結果、2021年1〜10月までの累計の日本人出国者数は、前年同期比86.8%減、19年同期比97.5%減の41万1500人となった。このまま推移すれば、2021年の年間の出国日本人数は50万人程度にとどまる見通しだ。年間50万人といえば、海外渡航自由化から5年後の1969年レベル(49万2880人)であり、52年前の水準まで後退する形となる。