ウイングトラベル
★調査委「不正受給の評価は認定できない」
ワールド航空雇調金問題、疑いを退ける
既報の通り、ワールド航空サービスの雇用調整助成金の受給問題に関する第三者による特別調査委員会は11月18日に中間報告を公表したが、会見した委員長の久保利英明弁護士は、不正受給の評価は認定できないと現時点で結論づけた。その根拠として、これまで報道された疑いの指摘についての調査結果を明らかにした。
まず助成金申請で必要な社員の勤務表については、勤怠の客観的な記録は存在せず、全ての従業員に対して裏付けとなる明確な資料の存在は確認できなかったとした。
また、検温記録については、NHKから東京支店における検温記録(2020年7月から2021年5月)の写しを受領した。同記録の信用性は高いと思われるが、勤怠を記録するための資料ではなく、他人の分をいくらでも書き込める形式で、社内感染が発生した場合の感染源調査のためのもの。同社では、感染者が1カ月以上発生しなければ同記録を廃棄しており、原本は残されていない。また、全従業員の同記録期間の検温記録を入手たわけでもないとして、現時点では、入手済みの検温記録により勤務・休業の事実を判断することは難しいとした。
勤怠・検温記録判断できず、教育研修内容通り
フリーメール、商談記録も判断証拠にならず
事実に反する申請の雇調金は1億7750万円
定期券支給者全て勤務扱い、極めて厳しい判断