ウイングトラベル
トラベル懇話会、原優二氏が会長に就任
創立40周年記念パーティ開催、300名参加
トラベル懇話会は9月4日、第40期通常総会並びに「創立40周年記念パーティ」を東京・有楽町の帝国ホテルで開催した。総会では2期4年にわたり会長を務めた福田叙久アサヒトラベルインターナショナル会長が退任し、副会長の原優二風の旅行社社長が会長に就任した。また、副会長は影山克明理事/エヌオーイー社長、古澤徹理事/JTB主幹国際部長が就任した。事務局長も山下太郎氏が退任し、川嶋泉氏が就任した。
福田前会長「新しい組織と人材で発展を」
原新会長「懇親と懇話で切磋琢磨していく」
総会後の創立40周年記念パーティには、トラベル懇話会会員、旅行業界関係者など約300名が参加し、盛大に懇話会の40周年を祝った。
挨拶に立った福田氏は「2期にわたり会長を務め、無事大過なく、会員数も順調に増加した。近年の旅行業界は激変している。新規参入企業とコンペしなくてはならない新しい時代が来た。そういう時だからこそ懇話会が大事になる。懇親を深め、情報を交換し合うことを基本に、懇話会は50年先を目指して進んでいきたい。今回の編纂した40年史では提言をまとめた。新しい時代に立ち向かうべく、懇話会は新しい組織、新しい人材で発展していきたい。その想いを新執行部に託したい」と述べ、原氏に会長職をバトンタッチした。
この言葉を受けて、壇上に上がった原新会長は、「伝統ある40年のトラベル懇話会の会長として責務を果たしていきたい。昨年、新しい国際観光旅客税の導入が決まり、JATA、トラベル懇話会も提言を出した。懇話会でも物申すところは申していく。トラベル懇話会創立40周年記念誌を読むと、この40年は論壇風発で、自由に物を言い、切磋琢磨して勉強した歴史でもある。懇親を深め、懇話をし、切磋琢磨して業界全体を盛り上げていくトラベル懇話会にしていきたい」と抱負を述べた。
鈴木観光産業課長「若者アウトバウンド振興を」
田川JATA会長「何でも話せる同業種交流会」
来賓として壇上に上がった観光庁の鈴木貴典観光産業課長は、「持続的にツーリズム産業が発展するためには、インバウンドだけでなく、アウトバウンド、国内旅行が重要になる。アウトバウンドは今年は好調に増加している。とくに、若者のアウトバウンド振興が重要で、観光産業に優秀な人材が集まる環境をつくるためにも、若者のアウトバウンド振興、活性化を他省庁とともに取り組みたい」と述べた。
乾杯の音頭は、田川博己JATA会長が務めた。田川氏は「トラベル懇話会の役割は、いい意味での同業種交流会であり、この大きな流れをぜひとも大事にしてほしい。JATAはトラベル懇話会と表裏一体で仕事をしてきた。JATAとしても、こうした組織があることは恵まれている。原新会長のもとで、新しいトラベル懇話会ができることを期待している。時代は変わっても、トラベル懇話会の中心にある、何でも話ができる雰囲気は変わらないでほしい」と述べ、トラベル懇話会の今後の発展を祈念して乾杯した。
※写真=原会長を中心にトラベル懇話会役員