関西空港、台風21号でA滑走路と駐機場が冠水

5日も空港閉鎖、連絡橋にタンカー衝突で一時不通に

　非常に強い勢力を維持したまま、日本列島に上陸した台風21号の影響で、9月4日に関西国際空港のA滑走路や駐機場が冠水するなどの被害が発生した。同空港を運営・管理する関西エアポートによれば、5日の空港再開の予定はないという。関西空港の閉鎖により、関西空港を発着する空の便への影響が続く見通しで、例えば、関西空港を本拠地とするピーチ・アビエーションは5日の関空発着の国際・国内線全線の運航を取り止めるなど、利用者の足に大きな影響が出ている。
　台風21号が猛威を振るったことで、関西空港では4日13時30分以降、第1ターミナルおよび第2ターミナルの一部で停電が発生。隣接するエアロプラザでは、2階の休憩スペースのガラスが破損して、一般客が腕に軽傷を負った。
　さらに、14時40分頃には空港と対岸の泉佐野市を結ぶ関空連絡橋の橋脚部分に、強風で流されたタンカーが衝突する事故も発生した。この事故により安全確認のために一時的に連絡橋再開の目処も立たず、鉄道・道路とも全線で不通となっていたが、5日の午前8時からシャトルバスの運行がスタート。このシャトルバスを利用すれば、関西空港第1ターミナルから南海電鉄泉佐野駅にアクセスすることができるようになっている。