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2018.09.06

ウイングトラベル

北海道胆振地方で大地震、国交省が対策会議

全道停電、6日の道内空港、新幹線運休

 国土交通省は9月6日午前、北海道胆振地方を震源とする地震に関する第1回の災害対策本部会議を開いた。地震の発生は6日午前3時8分頃、震源は胆振地方中東部の深さ40km、規模はマグニチュード6.7、安平町が震度6強、苫小牧市、新ひだか町が震度6弱、札幌北区などが震度5強、函館、室蘭、岩見沢各市などが震度5弱。
 苫東厚真火力発電所の停止に伴い、全道が停電。ライフラインが麻痺した。空港は新千歳空港が滑走路は異常ないが、ターミナルビルで壁材の落下などがあったほか、スプリンクラーからの水漏れなどにより国内線、国際線ターミナルが使用不能となったためでターミナルビルは終日閉鎖となった。
 新千歳空港事務所によれば、壁材の落下などよりも水漏れの方が被害が深刻とみており、ターミナルの再開については明日以降もまだ見通しが立っていないという。また利用客も地震当時300名程度おり、空港施設内で待機していたが、空港バス会社が臨時便を7台出して12時ごろには全員空港外へ出られる見通し。
 また、函館、丘珠空港は滑走路異常なし。電力復旧の目途が立っていないため、6日の航空機発着を見合わせている。
 新幹線は施設被害を点検中だが、停電のため北海道新幹線は運休中で、東京−青森間を運航。JR在来線、札幌市電・地下鉄なども運転を見合わせ中。
 高速道路は点検により道央道、札幌道など4路線5区間で通行止め。国道、道道なども点検中。
 石井啓一大臣は、被災状況の早期把握に全力を挙げ、関係機関と連携して、被災者の支援に全力で当たるとともに、被災自治体からの要請に対して、迅速、全面的に支援し、また、国民に被害の情報提供を適切に行うことを指示した。
 電力の復旧状況について、世耕弘成経済産業大臣は、苫東厚真火力発電所が稼働すれば再開するととして、数時間以内の同発電所の復旧を北海道電力に要請した。