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北海道胆振地方地震、新千歳でターミナル終日閉鎖
壁材落下など被害も、函館・丘珠は運航再開
9月6日午前3時8分ごろ、北海道胆振地方中東部を震源とするマグニチュード6.7(暫定値)の地震が発生し、安平町で震度6強を観測した。各地で崖崩れや北海道全域で停電となるなど被害が広がっている。北海道の被害地域にある、主要空港の新千歳、函館、丘珠空港は、いずれも滑走路には異常はないものの、一部停電が続いており非常発電機での電力供給を行っている状態だ。
新千歳では、滑走路や誘導路、管制塔などに影響はなく、ドクターヘリ、報道ヘリなどの利用は再開している状況だ。しかしながら民間機は終日欠航となった。これはターミナルビルが壁材の落下などで損傷したほか、スプリンクラーからの水漏れなどにより、国内線・国際線ターミナルが使用不能となったためで、ターミナルビルは終日閉鎖となったことによるもの。なお新千歳空港事務所によれば、壁材の落下などよりも水漏れの方が被害が深刻とみており、ターミナルの再開については明日以降もまだ見通しが立っていないという。また利用客については、地震当時300名程度おり、地震発生後は空港施設内で待機していたが、空港バス会社が臨時便を7台出して、12時ごろには全員空港外へ出られる見通しとのことだ。
函館では運航を朝から再開しており、羽田からの便が遅れ、新千歳、中部、成田からの便が欠航となっており、空港内の全店舗が停電のため休業となっている。丘珠もすでに再開しており、一部の便に遅れと欠航が出ている状況だ。