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空港内の自動走行実現へ、レベル4相当の要件案提示
車両による位置把握、飛び出しへの対応など必須
国土交通省航空局は12月16日に、空港制限区域内での自動走行車両の実現に向けた第10回目検討委員会を開き、車両の補助者を介さないレベル4相当の実現に必要な要件案を示した。車両の機能として必要な要件は、複数の自己位置推定手段を確保し、周辺環境を記録できることと、乗客や乗員が緊急停止できること。さらにルールに則って走行する要件として、車両通路へ合流でき、車両・人の飛び出しや駐車車両など障害物に対して停止・減速や回避ができることなどとした。ただし緊急車両や航空機への対応などは、現在の車両技術のみでは難しく、引き続き要件の精査を行っていく考え。共通インフラによる対応や運用ルールなどの検討を進めていくことになる。また運転手なしの実験を許可する基準のほか、車両の承認条件や検査・整備について検討を進めるとして、2025年の自動走行実現を目指す。
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