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築城F-2風防脱落、操縦者の確認不足が原因
「半ドア」状態で飛行、機体内外の気圧差増大
航空幕僚監部は12月21日、10月10日に発生した航空自衛隊築城基地所属のF-2戦闘機の風防(キャノピー)が飛行中に脱落した事案について、事故の原因を人為的なミスによるものとする事故調査報告を発表した。
空幕は事故の主因を、操縦者がキャノピーのロック状態を確認せず、キャノピーが完全にロックされていない状態で離陸したことにより、与圧されていくコクピット内と外気の圧力差が徐々に増大したことで、キャノピーが事故機から脱落したとし、事故の副因として事故機操縦者に対する実際の任務時により近い環境による訓練が不足したことを挙げた。
事故の再発防止策としては、基本手順の重要性を再認識させる教育のほか、実際の任務時により近い環境による訓練を実施するとしている。
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