ウイングトラベル
★HIS21年10月期決算、過去最大500億円の赤字
旅行事業が大幅減収、子会社不祥事も響く
エイチ・アイ・エス(HIS)が昨年12月28日に発表した2021年10月期(2020年11月〜21年10月)連結決算は売上高が前期比72.4%減の1185億6300万円、営業損失は311億2900万円から640億5800万円、経常損失は312億8300万円から、632億9900万円に、当期純損失は250億3700万から500億50万円にそれぞれ増加。2期連続の最終赤字となった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で日本を含めた各国の渡航制限の継続や国内における長期にわたる緊急事態宣言の発出による需要冷え込みにより主力の旅行事業を中心に業績が悪化し、大幅な減収となった。損益面は雇用調整助成金などによる207億円の特別利益や11億円の為替差益などを計上したものの、旅行事業の大幅損失に加え、エネルギー事業における電力仕入れ価格の高騰による影響、さらに貸倒引当金や臨時休業による損失など84億円の特別損失を計上したことなどが今回の業績に影響した。
旅行事業売上高88%減の430億円に
雇調金関連などで207億円の特別利益