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FRCE、F-35Bへのレーザーピーニング処置を検証完了
疲労強度向上などでF-35Bの寿命延長に貢献
米海軍航空システム・コマンド(NAVAIR)はこのほど、東部艦隊即応センター(FRCE)がF-35B戦闘機に対するレーザーショックピーニング(Laser Shock Peening)処置の検証を完了し、この工程を受けたF-35B戦闘機1機を部隊に戻すという画期的成果を挙げたと発表した。
レーザーショックピーニングとは金属表面処理技術の一つであり、薄い水の幕を張った金属部品表面にレーザーパルスを照射することで発生するプラズマにより、金属表面に加工硬化層や圧縮残留応力を付与することで疲労強度の向上などを図るもの。航空分野ではエンジンのタービンブレードなどに対して用いられている。NAVAIRは、F-35Bに対して行ったレーザーショックピーニングは航空機のフレームを強化するものであり、部材や重量が増えることも、燃料や武装の搭載量を制限して航空機の能力を低下させることも無いと強調した上で、この処置は米海兵隊が装備する短距離離陸垂直着陸(SVTOL)機であるF-35Bの寿命延長に貢献するとしている。
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