小野寺防相、露ボストークの米牽制に「注視」

4年ぶり過去最大規模の演習、中国軍も参加

　小野寺五典防衛大臣は9月11日の閣議後会見で、ロシアの大規模演習「ボストーク2018」が過去最大規模で行われ、初めて中国軍が参加することについて、中国国防部が同演習に対し、兵力約3200人、各種装備約900台、固定翼機・ヘリコプター30機を参加させることを発表したと説明。その上で、同演習に初めて中国軍が参加する背景について「中国およびロシアが軍事面での連携強化を演出して、米国を牽制するものといった見方がある」と述べた。
　そうした背景に、米国と密接な関係にある日本として、ロシア極東地域で大規模演習が4年ぶりに行われることや、中国が初めて参加することなどを踏まえた上で「引き続き、重大な関心をもって注視していきたい」と述べ、ロシア・中国の動きに警戒感を示した。