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ANA/JAXA、成田-ヒューストンで宇宙フライト
宇宙日本食が機内食に、大西宇宙飛行士も応援
全日空(ANA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月12日、ANAの成田-ヒューストン線において、『宇宙フライト』を開始した。このフライトは9月12日の『宇宙の日』と来る9月20日の『空の日』までの計9日間実施。フライトでは機内食において宇宙日本食を選択することができるほか、JAXA宇宙飛行士で元ANAパイロットの大西卓哉宇宙飛行士が出演するスペシャルビデオメッセージの放映や、搭乗証明書やオリジナルステッカーを配布する。これにより、旅客が宇宙を身近に感じることができるようにすることが狙いだ。
『宇宙フライト』初日となった9月12日には、大西卓哉宇宙飛行士が成田空港に駆けつけ、旅客にオリジナルステッカーを配布するイベントが催した。
大西宇宙飛行士は「飛行機はだいたい10km~11kmの高さを飛行しているが、実はその10倍くらいの高度100kmが宇宙と言われている」と話しつつ、「フライト中に宇宙日本食を試して頂いたり、JAXAは機内エンターテイメントプログラムに特別なコンテンツを用意したので、そちらもご覧頂きたい。今回のイベントをきっかけに、宇宙を身近に感じて頂ければ」と話すなど、様々な企業が宇宙という新たなフロンティアをビジネス・フィールドとすべく取り組みを加速しているなか、少しずつ身近になってきた宇宙を、一般の人々がより身近に感じることができるようになることに期待感を示した。
一方、今回の『宇宙フライト』を企画したANAホールディングスのデジタル・デザイン・ラボの津田佳明チーフディレクターは、「宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士に、美味しい日本食を味わってもらい、リラックスしてもらうというコンセプトの下で宇宙日本食は工夫を凝らしているということで、お客様に機内食を提供している私達も非常に関心を抱いた」とし、「宇宙日本食を皆さんに知って頂くことで、宇宙をより身近に感じて頂くことができるのではないかと考えたのが、この企画の発端」と説明。ヒューストンは米国航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターが位置するなど、宇宙と縁の深い路線であることから、『宇宙フライト』の路線として成田-ヒューストン線を選んだことを明かした。