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2022.02.25

WING

川崎重工業、スタンドオフ電子戦機、25年度納入向け加速

次期電子情報収集機関連システムの設計・試作を推進
 
 宇宙、サイバー、そして電子戦---。いわゆる新領域と呼ばれる、今後最も重視していかなければならない新たな安全保障分野領域だ。こうした新領域においても、川崎重工業は重責を担っていることは言うまでもない。
 とくに電子戦領域ではスタンドオフ電子戦機の開発での試作契約(その1)および(その2)を履行中だ。これらの契約においては、「母機システム設計および部品製造」と「妨害収集装置の設計・製造」の作業を進めているところ。
 川崎重工業航空宇宙システムカンパニーの下川広佳プレジデント(専務執行役員)は本紙の取材のなかで、「スタンドオフ電子戦機は、電磁波領域における能力強化を図るための装備品。相手のデータリンクを妨害する能力やマルチ電子戦のプラットフォームとしての技術を確立すべく、防衛省がC-2輸送機をベースに開発に着手した」としており、2022年度についても予算が組まれ、その開発が推進することが決まっていることに触れた。
 下川プレジデントによれば、「2025年度に試作初号機の納入を予定している」とのことで、「既に運用中の電波情報収集機(RC-2)と合わせて日本の安全保障に貢献していきたい」とした。

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