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2022.02.28

ウイングトラベル

★日本旅行通期決算、最終利益6億円に黒字転換

 売上12%増、雇調金24億円、資本金1億円に減額

 

 日本旅行の2021年(1-12月)通期連結決算は、コロナ禍ながら2期ぶりに黒字を計上した。旅行事業は緊急事態宣言の発出による外出自粛が影響し、依然として厳しい状況ながら、官庁、自治体からなどのPCR検査事業、ワクチン接種事業など、収益性の高い受託事業を拡大した。
 売上高は前年同期比12.7%増の1080億8400万円、売上原価を引いた売上総利益(粗利益)は41.8%増の336億800万円を計上した。これに販管費を引いた営業損失を4億円(前期116億2100万円)まで圧縮し、営業外収益で雇用調整助成金24億2600万円などを計上したことで、経常利益19億1800万円(前期損失93億6200万円)、最終利益6億2400万円(前期127億9100万円)を計上し、コロナ禍ながら2期ぶりに経常損益と純損益ベースで黒字に転換した。
 同社の純資産は、同期に資本金を40億円から1億円に減資し、39億円を資本剰余金に組み入れた。資本剰余金を30億100万円から69億100万円に増やした。株主資本合計は84億5400万円と前期末から13億3700万円増加した。現預金は98億2500万円と前期末から50億円以上増額した。

 

 単体決算、本業の儲け示す営業黒字24億円
 粗利益の54%が高収益の受託事業で主力に