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自衛隊共同の「自衛隊サイバー防衛隊」発足
指揮通信システム隊を改編、能力向上が吃緊の課題
防衛省・自衛隊は3月17日、省内で自衛隊サイバー防衛隊の司令旗授与式を 実施した。これまで自衛隊共同の部隊として外部からのサイバー攻撃に対応し てきた自衛隊指揮通信システム隊を改編し、新たにサイバー要員を強化して再 編成した。
発足時は約540人規模の部隊であり、そのうちの約450人がサイバー 要員となる。隊司令の木村顕継陸将補は将補昇任の上、前部隊に続いて陸海空 の3自衛隊から集められたサイバー専門集団を率いる。授与式に出席した岸信 夫防衛大臣は会見で、「サイバー攻撃の脅威が日々高度化・巧妙化する中、サ イバー空間における能力の向上は吃緊の課題」だと述べると、続けて「能力を 抜本的に強化する自衛隊サイバー防衛隊の新編は大変重要」だと強調した。