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海自、南シナ海で「くろしお」や「かが」ら訓練
中国の活動牽制か、潜水艦ベトナムへ親善訪問
海上自衛隊はこのほど、南シナ海で護衛艦「かが」「いなづま」「すずつき」および搭載航空機5機、潜水艦「くろしお」が参加した対潜戦訓練を9月13日に行ったと発表した。同訓練は、インド太平洋地域の各国海軍と共同訓練を実施する「平成30年度インド太平洋方面派遣訓練」のため派遣された護衛艦3隻に、潜水艦が合流するかたちで実施された。秘匿性の高い潜水艦による訓練を公表することで、南シナ海で基地建造などを進める中国を牽制する狙いがあると見られる。
潜水艦「くろしお」は、ベトナム海軍への親善訪問部隊として広島県・呉から派遣された。訓練後の17日にカムラン国際港へ到着。21日までの期間、ベトナムとの相互理解を促進して、防衛協力・交流の進展を図る。「くろしお」による訪問部隊は、第1練習潜水隊司令の植田康照1等海佐以下約80名。