ウイングトラベル
★NAA田村社長、成田の施設配置を多角的に検討
有識者などから意見集約、「柔軟な運用が必要」
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は3月24日の定例会見で、成田空港の年間50万回発着の実現に向けて施設配置を決めるマスタープランについて、今後は専門家や有識者の意見を踏まえて「新しい成田空港構想として、多角的な視点でさらに検討の深度化を図る」とし、年度末の発表を見送る考えを示した。これまでNAA内で検討を重ね、敷地内施設の主要な検討作業が相当に進んだものの、一方で新型コロナウイルスの影響が長引き国際的な経済社会情勢が変化した。そのため、一旦発表を控えて有識者や専門家などから航空業界の変化や、地域と空港の一体的な発展のあり方などを得た上で、改めて施設の配置を検討する。田村社長は新しい成田空港構想について、「できるだけ速やかに報告できるよう進めたい」と話した。