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海自「しらせ」、南極地域から無地帰国
9年連続で南極昭和基地沖への接岸成功
統合幕僚監部・海上自衛隊は3月29日、横須賀地方総監部・吉倉桟橋で砕氷艦「しらせ」の帰国行事を執り行った。「しらせ」は、第63次南極地域観測支援行動のために2021年11月10日に横須賀を出航。以来、約139日間・総航程約1万5600海里にわたる航海を順調にこなし、9年連続となる南極昭和基地沖への接岸に成功、3月28日に横須賀に帰港して無事任務を完遂した。
第63次南極観測支援において、「しらせ」には艦長の酒井憲1等海佐以下約180名の乗員が乗艦。また観測隊員約70名が乗艦して南極地域へと向かった。第63次隊は順調に航海が進んだとのことで、新型コロナウイルス感染症の影響により南極観測支援史上初となる無寄港・無補給航海だった第62次隊で行えなかった「しらせ」艦上における観測も行った上で、予定よりも前倒しで帰国することができたという。今回は、第62次南極地域観測隊越冬隊31名と第63次南極地域観測隊夏隊35名の計66名が、「しらせ」に乗艦して帰国している。
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