観光庁、関西の訪日復興リバイバルプラン策定へ

北海道は高橋知事が歓迎メッセージ、風評払拭

　相次ぐ自然災害で、日本の観光の底力が試されている。西日本エリアは大阪北部地震、西日本豪雨に続き、9月4日の台風21号上陸の影響で関西国際空港が一時閉鎖されるなど大きな影響が出ており、観光庁は官民挙げて関西の観光を盛り上げようと、「関西インバンド観光リバイバルプラン」を策定し、9月21日からの1ヶ月間程度を集中キャンペーン期間として大阪への訪日誘致に取り組むと発表した。一方、北海道は、9月6日の北海道胆振東部地震の影響で宿泊キャンセルが94万人超、観光損失は292億円に達すると推計したが、北海道の主な観光地に被害はなく、観光客の受入に全く支障はないとして、高橋はるみ知事は9月18日付で北海道への国内旅行や訪日旅行の来訪を歓迎するメッセージを多言語で発出し、風評被害の払拭に乗り出した。

■関空1タミ北の再開で「一気呵成に」関西PR
　1ヶ月集中キャンペーン、割引や情報発信強化

　「関西インバウンド観光リバイバルプラン」では、関西国際空港の第1ターミナル北の再開が9月21日にも見込まれることを受け、一気呵成に関西地区へのインバウンド観光を活性化させるため、9月21日からの1ヶ月間程度を集中キャンペーン期間と位置付け、関係団体や事業者に割引などの協力を呼びかける。日本政府観光局（JNTO）による海外への情報発信も強化する。