ウイングトラベル
【潮流】入国審査の簡素化を
今回、日本旅行業協会(JATA)視察団に同行して、海外旅行再開に向けてのミーティングを取材した。日本が3月1日から水際対策の緩和を段階的に進め、世界各国・地域の感染症危険度レベルを3から2に引き下げたことで、国際往来の再開の道が開かれ、日本からハワイへのパッケージツアーも7月前には催行される見通しが明らかにされた。
既に、ハワイ、タイ、グアムなど各国・地域に日本から旅行業界関係者が続々と現地入りしており、業界全体では海外旅行再開に向けて機運が高まっており、今後は日本全体に海外旅行ムーブメントの醸成が期待されている。
しかし、海外旅行、訪日旅行の国際往来を自由化するには、1日の入国者制限が解除されなければならない。4月10日から1日の入国者制限が7000人から1万人に緩和されたが、国際往来自由化には「焼け石に水」だろう。
政府が入国者制限を課すのは、空港検疫体制が追い付いていないことが最大の理由だ。主要空港にファストトラックを導入したが、成田空港の夕方便では、ファストトラックでも出国に2時間以上、ファストトラックのためのMySOSを登録できなかった外国人や日本人は約5時間の審査を要している。