欧州の空でも機内のマスク着用義務撤廃へ

EASA・ECDCが義務取下げ、5月16日から適用

　欧州航空安全庁（EASA）と欧州疾病予防管理センター（ECDC）は５月11日（現地時間）、航空機利用時の健康安全対策を更新し、空港や機内におけるマスク着用義務勧告を取り上げる決定を下したことを発表した。5月16日から適用する。ただ、マスク着用義務を撤廃一方で、依然としてマスクの着用が感染対策の最善の予防策の一つであることにも触れた。
　米国に続き、欧州の空でもマスク着用義務が撤廃に踏み切る。機内におけるマスク着用によって窮屈な想いを時に強いられた旅客の一部は、マスク着用を巡り乗員や他の旅客に暴力を振るうケースもあった。さらに、地上では劇場、映画館など、日常生活の中でマスク着用義務の撤廃が進みつつあった一方、航空機利用にはマスク着用義務が課さられていた現状に、航空業界からは早期の撤廃を求める声が上がっていた。