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2022.05.31

ウイングトラベル

★成田空港決算、3期ぶり増収も2期連続赤字

 旅客改善も不可避な投資、22年度も損失予想

 

 成田国際空港会社(NAA)の2021年度(21年4月〜22年3月)決算は、営業収益が前期比15.5%増の829億円と3期ぶりに増収となった。21年度はコロナ禍の影響を受けて、国際線では回復に向かいながらも深刻な需要の減少が続いた。その中で国際貨物の取扱いが好調に推移し、さらにはワクチン接種の進捗による国内線の需要回復によって航空取扱量が増加した。
 一方で、最大限のコスト削減を図ったものの、取扱量の増加によって営業費用が2.4%増の1324億円となり、営業損失は495億円(前期比79億円改善)、経常損失は504億円(69億円改善)、当期純損失は524億円(189億円改善)と、通期で2期連続の赤字決算となった。